今回は仮想通貨・暗号資産の”XEM(ネム)” とは何かについてわかりやすく解説していきます!
ネムとは
XEM/NEM(ゼム/ネム)は2015年3月にUtopianFuture(ユートピアンフューチャー)によって発行された暗号資産です。
その後は2017年からNEM財団から開発、普及活動をされています。
トークン名はXEM(ゼム)
発行上限枚数は約90億枚。
時価総額ランキングは2021年12月現在で82位。
日本ではわりと知名度が高いネムですが、一体どのような仮想通貨なのか詳しくみてみましょう!
プラットフォーム
NEMというのは仮想通貨の名称ではなく、”New Economy Movement(ニュー エコノミー ムーブメント)”の略で直約すると”新しい経済運動”、つまり非中央集権の新しい経済を作る為の基盤(プラットフォーム)となるものです。
この中で使われる通貨が”ゼム(XEM)”であり、一般的にこれを”ネム” と呼ばれたりもします。
このネムが目指すのは、一部の富裕層にお金が集まる問題を解消し、みんな平等にお金を稼ぐことが出来る経済を作ることにあります。
ネムの開発には日本人も携わっていることもあり、日本で注目の高い暗号資産の一つです。
承認スピードが速い
ネムのブロック生成速度は約1分です。
ビットコインが10分、ライトコインが2分半かかると言われてますので、承認スピードがとても速い通貨と言えます。
そのため決済や取引などにとても強い仮想通貨になります。
発行上限枚数をすべて発行済み
XEMの発行枚数は”8,999,999,999 XEM” なのですが、この全てがすでに発行済みとなっております。
そのため、もうこれ以上XEMが増えることがないので、発行枚数の面では資産価値が比較的安定しやすいものになります。
PoI、ハーベスト
ネムの取引承認システムは、PoI(Proof of Importance)というものになります。
直訳だと”重要度で承認”。
どういうことかと言うと、ビットコインをはじめとする仮想通貨はPoW(Proof of Work)と言ういわば第三者が早い者順で承認作業(マイニング)を行いマイニング報酬を受け取る仕組みになっているのですが、これだとより高性能なコンピュータを持っている人が有利になり、とても個人では敵いませんよね。
しかしネムのPoIの場合は、取引承認の権利は早いもの順では無く、”貢献度” によって分けられる仕組みになっています。
この貢献度はネムのネットワークを利用した取引の量や取引相手、XEMの保有量などから測られて、それに応じて取引承認の権利を割り当てられます。
なので比較的みんなに平等に承認のチャンスが与えられるのです。
また取引量や取引の内容が評価されるので、ネットワークの利用が促され、XEMの流動性が大きくなる仕組みにもなります。
ちなみにこの承認作業のことをネムでは”ハーベスト”と呼びます。
実用性
ネムは現在”XYM(シンボル)”という仮想通貨にアップデートされました。しかしXEM自体も残り続け、XYMの飛躍と共にXEMも成長していくことが考えられます。
また、このシンボルは2022年に中東カタールで開催予定のFIFAワールドカップで、現地のホテル設計のプロジェクトを管理するプラットフォームに採用されているなど、今後実用化がさらに進んでいくと思われます。
まとめ
[XEMとは]
- 非中央集権かつ平等な経済圏をつくるためのプラットフォーム
- 承認スピードが速く優秀
- ネットワーク参加者に承認権が平等に与えられる承認システム(ハーベスト)
- XYM(シンボル)にアップデートされ、これからの活躍に期待
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