今回は海外取引所では米ドルと同じような役割を果たしている仮想通貨・暗号資産のUSDT(テザー)とは何かをわかりやすく解説していきます!
USDT(テザー)とは
USDT(テザー)は2015年2月にTether Limited社から発行されたステーブルコインになります。
発行上限枚数は無し
時価総額ランキングは2022年1月現在で3位
公式サイト https://tether.to/
公式Twitter https://twitter.com/Tether_to/
この”ステーブルコイン”と言うのは一言であらわすと”価値が変わらない通貨”なのですが、USDTはどのようなものなのか詳しくみてみましょう。
USDT(テザー)の特徴
価格がほぼ一定に保たれる
このUSDT(テザー)の最大の特徴は”価格がほぼ一定に保たれる”ということです。
USDTは米ドルの価格とほぼ同じになるように定められた”ステーブルコイン”で、価格が乱高下する仮想通貨・暗号資産市場において安定した価値を提供してくれる存在になります。
ある意味、米ドルを基準として考えるなら、為替なども生まれないので日本円よりも価値にブレがないとも言えるでしょう。
多くの取引所で基軸の役割
またUSDT(テザー)は2022年1月現在、時価総額がビットコイン・イーサリアムに次ぐ第3位の規模を誇り、多くの海外取引所で基軸通貨の役割をはたしております。
そしてUSDTを使って様々な仮想通貨と取引ができるので、取引所内では法定通貨のようなたちまわりを可能にしてくれます。
そのもので稼ぎづらいが、安定した利確先
本来の仮想通貨投資は、法定通貨には無い価格の大きな浮き沈みに目をつけて、そこからの価格差を利用し安値で仕入れて高値で売るというのが基本ですが、USDT(テザー)の場合は米ドルの価格とほぼ同じになるステーブルコインなので価格の大幅な変動が起こることはほぼ無いので、USDTに投資をして稼ぐというのはしづらいものになります。
しかし逆に言うと、日本円対応をしていない海外取引所内でも法定通貨のような役割をしてくれるので、他の仮想通貨・暗号資産で稼いだ後の利確先として非常に優秀なものになります。
そしてわざわざ米ドルを持たずしても、日本の取引所から好きな仮想通貨を海外の取引所に送り、それをUSDTと取引することで米ドルを保有することとほぼ同じことができるわけです。
法定通貨ではないので保証はない
今まで”米ドルとほぼ同じ”と言ってきましたが、USDT(テザー)はあくまでTether Limited社が運営を行なっている一つの仮想通貨・暗号資産であることはおぼえておかなければいけません。
なぜなら米ドルや円などの法定通貨は国が管理をしているので、国が破綻しない限りはその価値は保証されるものになります。
一方USDTは一つの企業によって管理されているので、法定通貨に比べると価値が保証されているものとは言い難いものとなります。
確率はかなり低いこととは思いますが、他の仮想通貨・暗号資産同様USDTの価値も下がってしまう可能性があることも心の片隅においておかなければいけません。
USDT(テザー)の将来性
安定性の向上
USDT(テザー)は今後、”マルチシグ”とよばれる、仮想通貨・暗号資産を管理する時に必要なパスワードを複数作成して分割管理することによってセキュリティを強化する対策が実装予定です。
このマルチシグの実装により、不正アクセスやハッキング対策がより強固なものになり、価値が変わらないステーブルコインとしてより安心・安全なものとなります。
スマートコントラクトの搭載
さらにUSDT(テザー)は”スマートコントラクト”も実装予定となっております。
このスマートコントラクトはETH(イーサリアム)を代表として実装されているもので、契約や取引をブロックチェーンを通して自動的におこなえるシステムです。
USDTにスマートコントラクトが実装されることにより、不正な取引などをより防止できるようになるので、こちらもUSDTのシステムをより良いものにしてくれます。
まとめ
[USDTとは]
- 米ドルを基準としたステーブルコインであり、ほぼ米ドルと同じ価格に保たれる仮想通貨・暗号資産
- 時価総額はビットコイン・イーサリアムに次ぐ規模を誇り、多くの取引所で基軸の役割を果たす
- USDT自体の価格差はほぼないのでそのものでは稼ぎづらいが、安定した利確先として優秀
- 今後も性能が向上するアップデートも控えており、今後も使われ続けていくことが考えられるもの