今回はXLM(ステラルーメン)とはなんなのかを、わかりやすく解説していきます!
XLMとは
XLM(ステラルーメン)は2014年7月に公開され、リップルの開発者の一人でもある Jed McCaleb(ジェド・マケーレブ)らによって開発された暗号資産です。
リップルの開発者から作られたこともあり、その性能は非常にXRPに近いものがあります。
発行枚数は1000億枚(バーンされたことにより500億枚)
時価総額ランキングは2021年12月現在で25位。
”XRP(リップル)と似ている”と言いましたが、いったいどのような仮想通貨なのか詳しく見てみましょう!
非営利団体が運営
まずステラルーメンは非営利団体の”ステラ財団”によって開発・運営をされています。
そしてビットコインのようなマイニングの仕組みは無く、すべてのXLMは発行済みになります。
これはどういうことかと言うと、ビットコインのようなブロックチェーンの仕組みによって管理されているのではなく、リップルのように中央集権的に管理がされていて、承認も独自の方式をとっているので安定して素早い取引が可能になります。
しかしリップルとの違いは、企業によって管理されているのではなく、非営利団体によって管理されているので、幾分取引の透明度は高いと言えるでしょう。
送金が専門
XLMはリップルと同じく”送金”のために生まれました。
いわゆる”ブリッジ通過” と言うものです。
取引手数料はとても安く、リップルと同じく中央集権的に管理されているので、承認スピードも安定して速いものになります。
また決済スピードもビットコインが約10分なのに対し、XLMは約5秒程と言われてますので、決済手段としても優秀な仮想通貨です。
個人・新興国向け
XRPもXLMも同じブリッジ通貨という役割なのですが、この2つの中でも目標の対象は違うものになります。
XRPは金融機関や銀行、企業などを対象としていますが、XLMの場合は個人間や、まだ発展途上の東南アジアやイスラム圏、アフリカ圏などの新興国を主に対象とした仮想通貨になります。
そのため同じような性能をもつXRPとXLMですが、目標に明確な違いがあるので互いに競合する可能性は低いとみえます。
XRPとの比較
ここまでリップルを引き合いに出して話してきましたが、どのような点が共通していて、何が違うのかをハッキリ比較して見てみましょう。
共通な点は
- ブリッジ通貨
- 送金・決済に優れている
- 中央集権的に管理されている
そして異なる点は
- [XLM]:非営利団体が管理 [XRP]:リップル社が管理
- [XLM]:個人・新興国向け [XRP]:企業・金融機関向け
- [XLM]:承認方法はSCP [XRP]:承認方法はPoC
になります。
こちら承認方法についてはまだ触れていなかったので、簡単に説明させていただきます。
SCP(Steller Consensus Protocol)
少し名前がややこしいですが、一言であらわすと
”投票で決められた者によって取引が決められる”
仕組みとなっております。
まあ投票と言っても、ステラ財団内部での投票になりますので全ての人に権利があるわけではないですが、独占的になるのは防げますね。
ちなみにリップルのPoC(Proof of Consensus)はリップル社が定めた者による承認、
ビットコインなどに使われているPoW(Proof of Work)は不特定多数の第三者による早い者勝ちでの承認方法になります。
XLMの今後
現在ステラルーメンは、世界的に有名な企業であるIBMや、大手送金会社のTEMPOなどと提携しており、これからもさらに事業が拡大していくことが考えられます。
また目標である東南アジアやアフリカなどでの事業の活用も進んでおり、特にアフリカは今や実はデジタルマネー大国と呼ばれるほどキャッシュレスが浸透していたりするので、今後のXLMの飛躍にも期待できます。
まとめ
[XLMとは]
- リップルの開発者の一人が作り出した、XRPに似た性能をもつ仮想通貨
- ブリッジ通貨であり、送金・決済に非常に有利
- 非営利団体が管理・運営
- 個人・新興国をターゲットにした暗号資産
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