包丁はキレる物に限る。
私は長年アマゾンの安三徳包丁を使っていたのだが、そろそろバージョンアップを考えた。
しかし自分はプロの料理人ではないので、コスパの良いものでいい。
そして色々調べるうちに、貝印の”関孫六”が良いことがわかった。
だがしかし、関孫六の中にも色々種類があった。
熟考した結果、私が手に取ったのは
”べにふじ” ”ダマスカス”
料理好きなら牛刀とペティナイフ
まず初めに包丁について軽く語ろうと思う。
一般的な家庭でよく見る包丁はこんな感じではないだろうか。
これは三徳包丁と呼ばれ、私もアマゾンで評価の高いヴェルダンの三徳包丁を長年使っていた。
この三徳包丁は肉・魚・野菜をある程度扱える優れものではあるのだが、その反面個性が無く何にも特化していない器用貧乏な包丁でもある。
そしてプロの料理人や西洋の家庭で一般的に使われているのが”牛刀”と呼ばれる包丁だ。
この牛刀は鋒が鋭く刃幅が短いのが特徴で、肉や魚が非常に切りやすく、また押し切り・引き切りもしやすいので上手い人なら野菜すらも切りやすい、言わば真の万能包丁なのだ。
そして私もこの牛刀に変える決断とともに、さらに小回りに万能なペティナイフを手にいれることにした。
この牛刀とペティナイフの組み合わせは料理人の基本装備であり、料理が好きな人が行き着くカタチである。
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料理研究家リュウジのお兄さんも愛用 ”貝印・関孫六シリーズ”
そしてコスパの良く、かつ品質も良い包丁を探していると、”貝印の関孫六シリーズ”がどうやら良いと判明した。
Amazonのレビューも良く、さらにホームセンターや大型スーパーなんかにも普通に置いてある手にとどきやすい商品だ。
そして決め手は、料理YouTuberでおなじみの”リュウジさん”も関孫六の包丁を愛用していることだった。
動画内でも様々な関孫六の包丁が登場しており、リュウジさんも愛用しているのなら間違いはない。
ちなみに動画内で一番良く見かけるのは関孫六の”ダマスカス牛刀”だ。
サイズまでは詳しく確認できないが、おそらく21cmか18cmではないかと思う。
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関孫六 べにふじ 21cm 牛刀
まず私がメインの包丁に選んだのがこの”べにふじ”の21cm牛刀である。
関孫六には様々な種類の多様なグレードの商品展開があるが、この”べにふじ”は丁度その中間程の位置付けだ。
私がこの牛刀を選んだ決め手は”洗練されたステレンレス鋼”であること、”本通し”であること、そして”高級感がありつつコスパが良い”ことだ。
洗練されたステンレス鋼
まず私は”ステンレス鋼”の包丁で探した。
包丁は大きく分けて”鋼”と”ステンレス鋼”の二種類の素材の物がある。
鋼の特徴は切れ味がよく研ぎ易いことなのだが、デメリットとして”錆び易い”ことがあげられる。
そしてその錆び易さ問題を解消するために生まれたのが”ステンレス鋼”である。
切れ味は多少鋼より劣るが、通常の鋼よりも耐久力もあり研ぐ頻度も少なくて済む。
なので家庭で使うことを考えると、錆びる心配がほとんど無く、手入れが圧倒的に楽な”ステンレス鋼”を選ぶと良いだろう。
またべにふじでは”ハイカーボンMV・ステンレス刃物鋼”という品質の良い素材が使われている。
そして3段階研削加工とスキ加工によって、ミドルグレードでありながら、切れ味が非常に良く仕上げられている。
本通し
引用:貝印 包丁の構造
そしてべにふじのもう一つの大きな特徴として”本通し”であることが挙げられる。
この本通しと言うのは包丁の柄の部分まで刃と一体となった金属が入っていることである。
これの何が良いかと言うと、包丁全体に均一な重みがかかることで持った時のバランスが良く、ブレを軽減できることにある。
また柄にしっかり金属があるので耐久力も格段に上がる。
多少重みは増すが、逆に安定して包丁の重力で食材が切れるので、私はこれぐらい適度な重みがあるほうがありがたかった。
高級感がありつつコスパが良い
そして私が最後にこのべにふじを選んだ決め手は”高級感があるのにコスパが良い”ことだ。
関孫六シリーズでは他にも良い物は沢山あるのだが、下位モデルだと柄の部分が安っぽかったり、刃の部分に余計な模様があったり、いまいち高級感に欠ける印象だった。
逆に上位モデルでも少しデザインに遊びがあったりして、シンプルで上質なものを求めていた自分にはどうもしっくりくる物が少なかった。
そんな中この”べにふじ”は刃に一切の模様もなくシンプルで高級感もある、まさに自分が求めていた物であった。
さらにお値段も定価で6200円。
自分はAmazonの割引価格で4200円で買えたので、非常にコスパの良い買い物であった。
関孫六 ダマスカス 15cm ペティナイフ
そして私がサブのペティナイフとして選んだのが”ダマスカス”の15cmである。
このダマスカスは関孫六の中でも上位のモデルで、先程の”べにふじ”よりも上のランクとなる。
私がこのダマスカスのペティを選んだ理由は”圧倒的切れ味”、”美しさ”、そして”お買い得”であったことである。
圧倒的切れ味
まずはじめにこの”ダマスカス”というのは32層もの異なるステンレスを折重ねて作られた、貝印の技術の結晶とも言える包丁だ。
そしてそんなダマスカスの切れ味は抜群で、よく見るトマトが薄くスルスル切れちゃうような包丁である。
自分もこのダマスカス包丁を使ってみたいと思い、ペティナイフに導入することにした。
美しい
そしてこのダマスカス包丁、32層ものステンレスを折重ねて作られているので、包丁自体に独特な模様が作られることも特徴だ。
この木の年輪の様な芸術的な美しさに惹かれ、ぜひ自分のものにしたいと思ったのである。
お買い得
そして最後の決め手となったのは、お買い得だったことだ。
この”ダマスカス”は関孫六の中で上位のモデルであり、定価だとペティナイフでも1万円を超えてしまう。
まあ正直それぐらい価値のある包丁だとはわかっているが、なんとAmazonだと40%オフの6000円弱で買えてしまったのだ。
割引商品に目がない私は、迷わず購入を決意した。
使用感・レビュー
ではここからは実際に3ヶ月ほど使ってみた使用感についてお伝えしていく。
べにふじ 牛刀
切れ味問題ない、むしろ想像以上。
まず一番大事な切れ味であるが、一通り様々な物を切ってみたがどれも切りやすく全く問題がなかった。
野菜はスパッと切れ、肉も皮までスッと切れるし、脂の乗った刺身なんかも切れ味の悪い刺身包丁よりも切りやすかった。
そして一番驚いたのは普通の包丁じゃ刃が入らないフランスパンなんかも一撃でスッと切れてしまうことだった。
これさえあればパン切り包丁ですら要らないのか、、
想像以上の切れ味で感動した。
3ヶ月使ったが、研がずとも未だ切れ味が衰えることはない。
良い重さ、疲れ無し
そして期待していた通りの、丁度良い重量感であった。
本通しなので包丁全体の重さのバランスが良く、ブレずに切れる。
けっして重すぎる訳ではないが、包丁自体の重みで食材を切ることができる。
力の抜きどころさえ覚えればとても切りやすく、疲れ知らずの包丁である。
21cm、丁度良い長さ
そして自分は18cm、21cm、24cmと3つの長さでかなり迷っていたが、21cmという選択は正解だった。
野菜や肉、刺身であっても21cmという長さは丁度切りやすく、これ以上長くとも短くとも切りづらくなってしまうと私は感じた。
手が小さい私でも21cmは非常に扱いやすい長さなので、家庭で使う分であっても私は21cmをオススメしたい。
ダマスカス ペティナイフ
評判通り感動の切れ味
正直ダマスカスに関しては切れ味がとても良いことはわかっていたし、期待値のハードルは上がっていた。
しかしそんなハードルは超えて、やはり感動の切れ味だった。
包丁を落としただけでスッと切れてしまう。
ミニトマトなんかも断面が潰れることなく本当に綺麗に切れる。
長い牛刀なんかで使うとキレすぎて、自分の指までスパッといってしまう想像ができてしまうので、短いペティナイフで導入しておいて正解だったなとすら思った。
15cm、少し長すぎた?ただ汎用性あり
そして自分はペティでは長めの15cmを選んだのだが、これに関しては12cmの物でも良かったかなと思った。
なぜならこの15cmダマスカスペティをメインで使う事も考えたのだが、やはり15cmだと大きな肉や野菜を切るのには心許無い。(切れ味補正で一応切れる)
そして21cmの牛刀”べにふじ”が想像以上の切れ味だったので、完全にサブの立ち回りとなった。
そうなってくると15cmだと少し長く感じ、ダマスカスの切れ味を考慮すると15cmでも少し怖さがある。
なので12cmが一番使いやすかったかなと思っている。
ただし場合によっては15cmペティ1本で済ませられる時もあるので、汎用性の幅が広がる長さではある。
べにふじvsダマスカス
では最後にこの”べにふじ”と”ダマスカス”を比べてみようと思う。
ただし、21cm牛刀と15cmペティナイフなので純粋な比較とならないことはご了承願いたい。
切れ味のみではややダマスカス、ただトータルではべにふじ
まず純粋な切れ味勝負。正直べにふじも想像以上の切れ味だったので体感ではあまり差がないのだが、やはり刃の通り方と断面を比較してややダマスカスの方が切れ味が良いと言えるだろう。
ただこれは牛刀とペティナイフで比べてしまっているので純粋な比較とはならないだろうが、やはり刀身の大きい牛刀のべにふじの方が肉や魚、野菜が一貫して切りやすかった。
押し切り・引き切りもべにふじは本通しな分、重さのバランスが安定しており、とてもやりやすかった。
べにふじはシンプル、ダマスカスはやや癖のあるハンドル
そしてここは非常に好みが分かれる所かと思うが、包丁の柄はべにふじがよく見る一般的な作り、ダマスカスは三角になった独特なハンドルをしている。
自分はべにふじの様な一般的な作りが好みであった。
しかしながら小回りを効かせたいペティナイフであれば三角になった持ち手も案外握りやすく、悪くないなと感じた。
切れ味の持続は今のところ互角
そしてまだ3ヶ月程度しか使っていないが、研がずとも双方未だ切れ味が落ちることはない。
ただ使用頻度は牛刀のべにふじの方が圧倒的に高いので、もしかしたらべにふじの方がもちが良いのかもしれない。
結論
結論と至っては、『べにふじ』『ダマスカス』どちらも素晴らしい包丁であった。
私はやはりべにふじ21cm牛刀とダマスカス15(12)cmペティナイフの組み合わせは素晴らしいと思うし、皆に勧めたい。
ただ牛刀をダマスカス、ペティナイフにべにふじという組み合わせや、どちらもダマスカス揃え、またどちらもべにふじ揃え、なんかでも全然満足いくものになると思う。
本当に貝印の包丁はコスパ抜群で素晴らしく、関孫六シリーズどれを取っても満足いくものであろう。
ぜひとも自分の求める包丁を、選び出して欲しい。