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XRP(リップル)ってなに?[仮想通貨・暗号資産]

2021年11月20日

今回は日本の仮想通貨界をなにかとにぎわせ続けている、”リップル(XRP)” とは何かを誰にでもわかるようにまとめていきます!

リップルとは

リップルの誕生は2012年、アメリカのRipple,Inc.(リップル社)によって作られました。ビットコインの誕生から3年後、イーサリアムの誕生の1年前ですね。

しかしリップルという技術の考案があったのが2004年と言われてますので、かなり前から考えられていたプロジェクトになります。

時価総額ランキングでは2021年11月現在7位ですが、数年前はイーサリアムに次ぐ3位だったこともあり、依然人気と注目度の高い暗号資産だと言えます。

ではまず先にこの”リップル” というものを私なりに一言であらわすと

仮想通貨と現金との中間的な存在

と言えます。

はい、この”中間的存在” とはどういう事なのか、深堀していきましょう!

送金が専門

まず良く知られている話かもしれませんが、リップルは送金のために生まれてきました。

ビットコインだったら価値の保全、イーサリアムなら独自のプラットフォームのためなんですが、リップルはこれらとはまた違った、特異な立ち位置の仮想通貨なのです。

特に海外送金の話なのですが、今までは送金をするのに手数料がかなりかかってしまい、国をまたいでの取引なので完了するまでに日数もかかるという問題をかかえていました。

そしてこの問題を解決しようとしたのがリップル社です。

その結果、リップルという独自の仮想通貨を使い、銀行間を介さないリップルネットワークを使うことによって、手数料のほとんどかからない高速の取引を可能にすることができるのです。

仮想通貨の中では一番現実的な目的のあるコインですよね。

豊富な提携先

そしてこの現実的ではっきりした目標のあるリップルは、もうすでにさまざまな企業との提携が進められております。

スクショ画像:Ripple.comカスタマーページ

有名どころだとバンク オブ アメリカやアメリカンエクスプレス、SBIだったり、ここには載ってませんが三菱UFJやみずほ銀行とも提携が進んでいるそうです。

結構な主要の金融系企業をおさえているので、実用まであとわずかって感じがしますね。

特異な仮想通貨

 

先ほど”特異な立ち位置の仮想通貨” と表現しましたが、それはこのブリッジ通貨とも呼ばれる送金が目的であることの他に、明確にビットコインやイーサリアムなどの暗号資産とは違う点があるからです。

それは、ブロックチェーンを使っていないということ

完全に使っていないと言ったら語弊があるかもしれませんが、ビットコインやイーサリアムのような規格のブロックチェーンはリップルでは使われていなく、代わりに”XRP Ledger(リップルレジャー)” という自社の規格のものを使っているのです。

これはどういうことかと言うと、ビットコインやイーサリアムのように取引の認証が第三者によって行われるのではなく、リップル社によって選ばれたものが行うということなんです。

これによりメリットをあげると、承認作業を安定して行えるので、一般的な仮想通貨よりもスピードの速い取引が行え、さらにマイニングコストもかからないので、高速で低コストの送金が実現できるのです。

ただ、仮想通貨の大きな特徴でもある”透明な取引” にはならないので、ここがこれから話す問題にもつながってくるのです。

 関連ブロックチェーンってなに?

SEC訴訟問題

”リップルが裁判を控えている?” みたいなことを聞く人もいると思いますが、この問題になります。

なにが問題視されたかというと、リップル(XRP)はすでに1000億枚という上限を発行済みの通貨になるのですが、これらのほとんどを自社で管理していました。

そしてこのXRPを、企業や取引所に対して独占的に販売していたという疑いを、SECというアメリカの証券取引委員会からかけられているのです。

そしてXRPそのものも、第三者から管理されているブロックチェーンを使っていない、自社で承認などの管理を行なっているモノなので、それは仮想通貨と言うより ”証券” ではないかと指摘されているのです。

そしてもし証券と断言されてしまうと、これらは証券取引法に引っかかってしまうので、XRPを取引できる場所がグッと狭まってしまうことになるのですね〜

将来的には

この問題に対しては2021年11月現在では未だ解決されておらず、まだリップルがどう転ぶかはわからない状況にあります。

リップル社も対抗姿勢ではありますが、もし証券だとなってしまったら仮想通貨全体を揺らす問題になりかねないのでとても注意が必要です。

これらのことにより私は、通貨同士をつなぐ存在、そして仮想通貨とまだどっちつかずの状態であるリップルを仮想通貨と現金の中間的存在と呼ばせていただきました。

良い意味で捉えるなら、仮想通貨の性質を持ちつつ、現金のように中央集権的に管理されているリップルは、それのおかげで高速ローコストの送金を実現出来ているわけで、色々な企業とも提携が決まっているリップルは仮想通貨の中でも、今現在は一番現実的なものだと私は思っています。

ただ良くも悪くも中央集権的なので、将来的な仮想通貨の進化と共に、もしかしたら淘汰されてしまう存在なのかもしれません。

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